太陽熱温水器や太陽光発電など、地球環境に配慮した機器の導入をご検討されている方は、東日本大震災以降、特に増えていると思います。これらの自然エネルギーを使った機器のCO2の削減効果はとても高く、日本はもちろん世界中で関心が高まっています。
そして自然エネルギーを使った機器は地球環境に優しいだけではなく、ガス・電気といった光熱費の節約にも大きく役立っています。では実際にどの程度の節約効果があるのでしょう?今回は太陽熱温水器の節約効果についてご紹介します。
では実際にどの程度の節約効果があるのでしょう?今回は太陽熱温水器の節約効果についてご紹介します。
社団法人ソーラーシステム振興協会が発表しているソーラーシステム・データブックの2015年度版を参考に、具体的にどの程度、節約ができるのかを見てみます。
給湯のみの太陽熱温水器で設備コストが30万円、年間集熱量が6,530MJ(1,560Mcal)、1年間のメンテナンス費用および動力費を1,500円としての試算となります。
●LPガス … 節約金額 / 58,200円
●都市ガス … 節約金額 / 30,500円
●灯油 … 節約金額 / 19,200円
●深夜電力 … 節約金額 / 38,200円
●電力 … 節約金額 / 70,600円
このように都市ガスとの比較で約3万500円。昼間限定となりますが、電気代と比較すると年間約7万600円の節約効果となります。
太陽熱温水器を使うことでガス・電気などの光熱費がどれぐらい安くなるのかは大変に重要なことではありますが、それと同時に初期導入費用やランニングコストがどれぐらいかかるかということも大きな問題です。
どんなに光熱費を抑えることができても、初期費用やランニングコストが高いのでは意味がありません。しかしその点においても優れているのが太陽熱温水器です。
太陽熱温水器は、高額なものであっても100万円を超えることはまずありません。そして一番シンプルな自然循環式で落下式の太陽熱温水器であれば、約30万円程度で購入ができます。太陽光発電の価格が約150万円からということを考えれば、太陽熱温水器の初期費用がいかに安いかがおわかりいただけると思います。
また上述したようにランニングコストに関しても構造がシンプルなため、故障が少ないということもあってメンテナンス費用を含めても年間で1,500円程度です。
もちろん強制循環式であれば、ポンプを駆動させるのに電気代がかかりますが、それもそれほど大きな金額ではありません。
このように太陽熱温水器は、節約効果も高く、ランニングコストもかからないという非常にコストパフォーマンスの高い自然エネルギー機器です。
温室効果ガス削減など、地球環境の保護に関心があり、なおかつ光熱費の削減をしたいとお考えの方はぜひ、太陽熱温水器の導入をご検討されてみてはいかがでしょう。