太陽熱温水器は、自然エネルギー推進政策の一環として多くの地方自治体で補助金が交付されています。
長野県においても、2019年には23もの市町村で補助金が交付されています。
そこで今回は長野県で太陽熱温水器の設置で利用できるかもしれない補助金に関してご紹介します。
長野県では、県内に新築もしくは新たに住宅を購入する方に対する助成制度で、その選定基準の中に太陽熱温水器の設置を含んでいます。
延べ面積が75㎡以上280㎡以下のものであること、県産木材の使用量、工法などいくつかの条件があります。それらを満たした上、集熱面積4㎡以上の太陽熱利用給湯システムを設置することによって基本型で50万円、低炭素認定型で80万円の助成があります。
なお、募集件数は先着順で限りがある上、募集期間も限定されていますので、詳細は長野県庁建設部建築住宅課に直接、お問合せください。
新築や新たに購入した物件以外で、すでに住んでいる物件に太陽熱温水器を設置した場合に出る補助金に関してご紹介します。
こちらも長野県の助成制度同様に、年によって詳細が変わる場合がありますので、実際に太陽熱温水器を購入される場合は、必ずそれぞれの地方自治体に確認をしていただくのが良いでしょう。
2019年4月の時点で、補助金制度を行っていた地域は以下の23市町村です。
長野市、松本市、上田市、岡谷市、飯田市、諏訪市、須坂市、伊那市、駒ケ根市、千曲市、東御市、安曇野市、大町市、川上村、御代田町、下諏訪町、飯島町、南箕輪村、高森町、松川町、阿南町、阿智村、喬木村
補助金の額ですが、多くは設置費用の3分の1から5分の1。上限が3万円から5万円となっています。また松本では工事費の20%(最高20万円)が支給され、長野市は自然循環型は5万円、強制循環型は10万円と形式によって補助金の額が変わる地域もあります。ほか、駒ケ根市では現金ではなく、その地域のみで利用できる商品券等が交付されます。
太陽熱温水器設置に関して交付される補助金ですが、交付される対象も地域によって若干、異なります。
基本的には、それぞれの地域に居住する住宅に設置することが条件となりますが、それ以外に「市税等、税金の滞納がないもの」というのが、多くの地域で交付の条件として設定されていますので、太陽熱温水器を購入される際は、税金の未払いがないかどうかの確認も忘れずに行ってください。