太陽熱温水器の導入を検討する上で気になるのが、「一体どの程度の温度を得ることができるのか」ということではないでしょうか?
特に冬場の外気温が低い時期に、しっかりとお湯が作れるのだろうかという点は、これから太陽熱温水器を使いたいという方にとって大きな問題です。
そこで今回は太陽熱温水器の温度について詳しくご紹介します。また集熱方式の違い、集熱部の角度など最適な温度を得るための方法についてもご説明します。
太陽熱温水器のお湯の温度に関しては、太陽熱温水器の種類、計測地や集熱部の角度、設置場所などさまざまな条件が関係してきます。それを勘案した上でさまざまな地域(多くは関東より西)でのデータを見ると大体、夏場で65°前後、冬場で40°前後となっています。
もちろん、夏場でこれ以上の温度になることもあれば、冬場でこれ以下の温度になることもあります。これはあくまで参考値としてお考えください。
ただ一般的にお風呂の温度は40°前後であれば改めて沸かし直しする必要はありません。そういったことから考えて、太陽熱温水器がよく利用されている四国、九州を中心とした西日本では、ほとんどの方が基本的に一年を通して利用しているということになります。
では外気温が低い冬場や寒冷地で、少しでも高い温度のお湯を得るためにはどうすればよいのかについてご説明します。
まず集熱部の形式ですが、一般的には平板型より真空管型の方が保温効果が高いため、一度上がった温度が冷めにくくなります。また熱媒に関しては当然、水よりも不凍液を使っているタイプの方が凍結の心配はありません。さらにヒートパイプ式のものであれば、より集熱性能は高まります。
次に重要なポイントとして集熱部の角度があります。一般的に集熱効果が高いのは30°から45°の傾斜と言われています。
ただこれに関しましては、設置場所や向きなども関係してきますので、業者の方とご相談の上、最適な向き、角度を調整してください。
循環方式に関しては、特に寒冷地の場合、自然循環型は凍結の恐れがありますので強制循環型を選択していただくのが良いでしょう。
より高い温度を得るための方法は上述した以外にもありますが、基本的に高性能の太陽熱温水器を選択するという形となります。そうなれば自ずと初期投資額が高騰していきますので、ご注意ください。
例えば冬場に40°のお湯を作れないといった場合であっても、ぬるま湯からの追い炊きとなるため、冷たい水から沸かすことを考えれば省エネ効果は十分にあります。
これから太陽熱温水器を導入したいとお考えの方は、まず前提として基本的には冬場であっても40°前後のお湯は作れること。仮にそれを下回っても、長い目で見れば十分な省エネ効果はあるということを踏まえた上で、予算、使用頻度を検討の上、最適なタイプを選択してください。
タンクのウレタンフォーム保温性、真空管ヒートパイプ式の集熱性など、当社「SOLA HEATER」は自然循環型でありながら寒冷地においても高い性能で省エネ効果が発揮される太陽熱温水器として注目を浴びています。